アムリトサル      パンジャーブ州  

                                威厳に満ち溢れた、ただの警備員

                                             
   バス  マクロード・ガンジ→ダラムシャーラ 7Rs
        ダラムシャーラ→パタンコット 68Rs
        パタンコット→バラタ 30Rs
        バラタ→アムリトサル 16Rs
   ホテル 150Rs シングル (シャワー、トイレ共同) ゴールデン・テンプルの入り口近く、シングルルームは屋上。ゴールデン
                    テンプルがよく見える。受付はインドでは珍しく駆け引きをせず、あっさりした人だった。 

     アムリットサルのゴールデン・テンプルは独特だ。寺院は、純白の大理石製で明るく美しい。ここはスゥイック教の
     総本山だが、宗派を問わず、異教徒でも受け入れられる。24時間休み無くゴールデン・テンプルからは神への歌が流れ、
     それはインド全土でテレビ放映されている。中には大きな宿泊施設があり、誰でも無料で泊る事ができるし、家族なら
     一部屋に入る事ができる。食事もほぼ24時間いつでも無料でふるまわれている。

    インド各地から引きも切らない参詣者で一年中賑わっている。

     寺院の入り口では、まず履物を預け(無料)入り口手前にある水で足を洗う。異教徒はターバン(男性)、スカーフ(女性)
     を借り、後は自由に中に入る事が出来る。寺院は聖池を囲み、その聖池の真ん中に文字通り金色のゴールデン・テンプルが
     浮かんでいる。本物の金で出来ているといわれる中央寺院は屋上まで上がることができ、その装飾の豪華さを目の当たりに
     できる。テンプル内では、神への歌が途切れることなく歌われ、その横では信者から、これまた途切れることなく寄付が
     渡されている。寄付は係りが木の箱に次々を入れるが、作業が追いつかない状態だ。本殿を参拝し、一方通行の出口へ
     向かうとそこでは、なにやら豆を煮てペースト状にしたようなものを一握りくれる。少々甘く、すごい油で手はベタベタになる。
     貰った分を食べきれない人は、聖池にたくさん居る鯉のような魚に投げていた。
     
夜のゴールデン・テンプル。寺院の後ろ塀の外は、商店街だがもう真っ暗だ。闇に浮かび上がるテンプルが幻想的。 安宿の屋上からのゴールデン・テンプルの眺め。中央にゴールデンが見える。これは洗濯しながら撮った写真。逆に寺院の中からもここがよく見えた。
寺院内をゆっくり一回りする間にいろんな出会いがある。この池の淵で多くの男性が沐浴する。初めて我が子をここで沐浴させるという父親と怖がって泣く子が微笑ましかった。 スゥイックの男性の大きな特徴はターバンだ。色はそれこそ何色でもOKで、とてもカラフル。ただし、未成年はスカーフ状の布を巻くだけだ。中の髪の毛はとても長いらしい。
聖地の中央に浮かぶゴールデン・テンプルは3階建て。池の中テンプルまでの通路を渡ると、寺院の中央では神への賛美歌が合唱付きで演奏され、その一角では途切れることなく寄付が押し込まれている。ここは、次から次から訪れる信者達で立錐の余地も無いほどの込み様。その狭い寺院内の四隅にある階段で二階に上がれる。二階からは吹き抜けの一階の様子が覗けるようになっている。二階スペースには二つ部屋があり、そこには預言者風長老風の宗教者が供え物のように構えている。その姿を有難がって、ひれ伏す人。そこにも寄付金を置いていく人。さりげなく覗き、通り過ぎていく人、様々だ。                           三階は宗教者の部屋が一つ、後は屋上になっている。写真は禁止のはずだが、皆記念撮影している。周りを囲むテラスが高く、寺院内のスペースが良く見えない分、別に写真を撮っていても外からは見えないのでOK。
寺院の立派な屋根は、“勿論、金だよ!”と皆云うが???
しかし、先ほどから何度も眼にしている途切れる事の無い寄付からしてもしかすると本当かも・・・
ここで会った人達は皆良い笑顔で余裕が感じられる。警備員に誘われ寺院内の銀行でお茶をご馳走になった。しかし、職員は全て男性。インドでは女性は就労チャンスがない。 色とりどりの布を頭にの男の子達。皆礼儀正しく、笑顔が清々しい子供達だった。
寺院内の食堂。入り口で皿とコップを受け取り、施設内の床に順番に座っていく。御飯かチャパティー、カレーと豆の煮たもの。漬物と水がもらえ、いくらでもお変わりができる。 食事を終えた人は皿とコップをそれぞれに返す。別けられた食器は大きな篭で洗い場に回り、そこでも多くのボランティアが流れ作業で処理していく。手伝ってみたが、皆手際が良く楽しかった
この囲われた中が、聖池に2箇所ある女性の沐浴場。タオルを持って中に入り、鯉のような魚がウジャウジャいて、藻で緑色なっている水に入る。誘われたが・・・・・ ゴールデン入り口正面向かいでは交代で神に捧げる歌が歌われている。ここは大きなテントに覆われれ、多くの人が涼み聞き入っている。寺院内では足を投げ出して座る事はタブー。
    かつて、スゥイックの人達はインド政府から冷遇されていた。インディラ・ガンディー首相を暗殺した犯人はスゥイック教徒で
     そんな鬱積からだったといわれている。しかし、彼ら自身は制約が少ない環境で生活し、多くの人達が積極的に世界へ
     進出している。インド人=ターバンはそのイメージの影響だ。