ウエウエテナンゴ グアテマラ通貨ケッツアール1Q →約12円 2009、2月現在
    Huehuetenango      サンクリストバル→CiudadCuauhtemocN$80 →ウエウエテナンゴ N$120 グアテマラ入国税?N$20
                             CiudadCuauhtemocまでのバスを降り、そこにいたウエウエテ行きのバスに乗せられた。
                            グアテマラの国境LaMesillaで、入国税?N$20を取られ、ウエウエテまで破格の高値N$120だった。
                            その上、このルートは観光客狙ったバス強盗が多く発生していると後から聞いた。
                            国境からは、ローカルと一緒にグアテマラ名物チキンバスに乗らないといけなかった・・・
メキシコからグアテマラに入ると、かなり埃っぽくてごちゃごちゃした印象だ。そして、国境を越えると途端にガソリン臭い旧式のバスになる。ウエウエテもまたごちゃごちゃした街で道路上にはみ出した店とそこを歩くたくさんの市民の間をぬってチキンバスが走る。バス停ははっきりしていない。多く人が立っている所で訊くと目的のバスを探す事ができる。 グアテマラは中米で最も多く先住民が住んでいる国だ。特に、ウエウエテ周辺など南部には民族衣装が独特で美しいインディオが多く暮らしている。インディオは風呂敷より大きめの布を実に上手く使う。子供を背負ったり、荷物を担いだり、防寒にしたり防暑にしたり、
ウエウエテのバスターミナルは、目的地別に切符屋が別れているので分かりやすい。本数も、あまり突飛な所でなければ結構頻繁にでている。市場に直結しているので、必要な物を買ってバスに乗る事も出来る。また、簡易飯屋も多く並び焼肉ご飯は美味しい。同じものでもバスの中に売りに来る物は割高になっている。 大きなエンジンがドーンと前にのっているチキンバス。大きな荷物は屋根にのせるようになっている。ここに、バックをのせたりすれば、一瞬「それは、私のではない!」と云いそうになるほど埃が積もり別の色になった変わり果てた姿で下ろされてくる。どんなに混んでいても、バスが停まると物売りの5,6人は必ず乗り込んでくる。
  トドスサントス   ウエウエテ→トドスサントス 25Q(300円)3〜4時間
   TodosSantos               Hotel MAM 35Q(420円) Single シャワー、トイレ共同 前々日、前日は停電だったが、この日からOK
ウエウエテのターミナルを出ると、バスは山に向かいグングン山道を上がって行く。ウエウエテの全貌が見渡せる眺めの良い峠をバスはものすごく力強く走る。高度3000メーターを超える所もある。途中、舗装道路が途切れ埃を巻き上げながら谷間に入って行ったかなり奥がとドスサントスの村だ。 村の中心に中央広場があり、そこに銀行や郵便局がある。村人は朝から集まって来て、おしゃべりをしたり。中央広場の下の通りにバスが停まる。その後ろに教会があり、周辺の狭い道にも市が立つ。両脇は高い山で、そのかなり上の方まで家が建っており、畑の多くは斜面に張り付くように耕されている。
朝は、一斉に朝餉の火をおこすため、谷は煙に覆われる。電気は灯りに使われている程度で家事の電化は行われていない。女性は朝早くから食事の支度、大量の洗濯、畑仕事、収穫した豆の皮むきや干したトウモロコシの実を落とすなど休む暇なく働いている。急な坂道が多いが、簡単なサンダル履きで重い荷物を頭に乗せて行き交っている。 この村の特徴は、男性が赤いズボンをはいている事だ。ズボンとウイピル、帽子がセットになっていて皆同じ組み合わせだ。ただ、全て手作りのため微妙に少しづつ違っている。
  ケッツアルテナンゴ(シェラ)  ウエウエテ→シェラ 20Q(240円)2時間30分
   Quetzaltenango(Xela)                タカハウス ドミ30Q 日本人宿
                                 タカハウスのグットポイント@、タカさんの人柄がムチャ良い!
                                                 A、熱い湯がよく出るシャワー、髪の毛が体から流れる落ちる.
                                                 B、夕食は実費で用意してもらえる(毎晩、皆で食べる)。
                                                 C、周辺諸国まで、濃い富永マップ情報が得られる。
                                                
 ウエウエテは、18時頃にはほとんどの店が閉り出歩ける雰囲気ではなくなるが、シェラは人通りもあり買い物もできる。市場では熱々の野菜スープ
 が安価で食べられ、人気のパン屋は種類も多く美味しくて安い。建物の由来など、タカさんに予備知識を貰ってから街を歩くと充実する。
 バスターミナルの隣は大きなミネルバ市場。毎日、たくさんの人が集まる。細い路地にはたくさんの店が並び、マンゴ、パパイアなどは投げ売り
 状態で日本では高価なパッションフルーツなどトロピカル・フルーツがおもっきり楽しめる。初めてみるものもたくさんあり、市場歩きは飽きない。
 シェラ周辺には、先住民族の街や村が多くあり、市の開かれる曜日に合わせて見に行くだけで1週間や10日はすぐに経ってしまう。また、火山への
 トレッキングや温泉に浸かる事も出来る。
  エル・アルト  シェラ→エルアルト 5Q 約一時間 市は金曜日 シェラから日帰り。
  El Alto
 エルアルトは丘の斜面に町が出来ている。毎週金曜日に市が立ち、斜面の細い道に店がびっしりと並ぶ。。丘の上の広場では家畜の取引が
 行われる。*牛 3000Q 太った毛の艶の良いもの 1000Q 並み *豚 750Q *羊 350Q *犬 250Q〜120Q *あひるのひよこ 30Q
 これらは、一匹を買う条件で数人に交渉してみた結果。実際にローカルの人が支払った額を確認。
 市にはあらゆるものが並ぶ。食料品は勿論、食器、石鹸などの雑貨、女性のウイピル、履物、農具など。店番は子供がしている場合も
 あるが、商売はしっかりしている。買い物と同時に、屋台に出ている焼きたて、蒸したての手作りおやつも人気。トウモロコシの粉を使ったものが
 多く、素材の味が生かされてあまり味付けされていない。
 
  チチカステナンゴ  シェラ→ロス・エンクエントロス→チチカステナンゴ 20Q 5Q
   Chichicastenango              ホテル サルバドール 55Q Single シャワー、トイレ付 最初受付にいた爺さんが訳分からず・・・
                            実は、ホテルのオーナー。最終的には、湯がたっぷり使えて良い宿だった。
          シェラからチチカステに行くには、グアテマラ・シティー方面行きのバスに乗り、分岐点のロス・エンクエントロスで乗り換える。
          この分岐点には屋台があったりとちょっとした賑わいだが、トイレはない。なぜか、チチカステ方面行きのミニバスが全く来ず。
          乗客が随分と溜まってきたところ、やっと折り返しのミニバスが到着。事情が分かっているインディオは一目散に殺到した。
          トイレを我慢していたため、これ以上遅れるのは堪らない。条件反射的にミニバスへ駆け寄った際、地面に置いてあった荷物に
          躓き転倒。荷物と思ったのは、実は少年でお互い痛さに顔が歪む・・・インディオ達は家族で乗るので全員が乗れないと諦める。
          その隙に無事乗り込んだ・・・あれから2ヶ月半経っているが、打った膝を付くと未だ痛い・・・
チチは、マヤ民族にとってとても重要な場所の一つだ。日曜の市にはキチェ族の神聖なる神輿が街を練り歩いたりする。そのチチの日曜市に合わせ、土曜日の夕方到着した。夜街へ出ようとすると、ホテルでは、ゲートを閉めるので20時までには必ず戻るようとしつこく言われた。 早朝から、大きな荷物を担いだインディオ達が集まって来て通りいっぱいに店を広げていく。村ごとに、民族衣装に特徴があり、珍しい髪飾り風被り物を乗せているおばさんが話し込んでいた。市は一週間に一、二度の大切な情報交換の場でもある。
チチの中心、サント・トマス教会の入口は円形の高い階段を上がったところにある。この階段には、たくさんの花屋が店を出し、インディオ達が教会で祈りを捧げるために買っていく。ここでは、キチェ族の男性が香の煙に清められながら、祈りのダンスを奉げた後、市の人ごみの中を練り歩いた。 ご神体を担ぎ、市の細い道を練り歩く民族衣装の男達。黒い服にカラフルな頭飾りと腰ひもを付けている。この行列は、笛、太鼓に賑やかに先導されていくので、その音で、たくさんの人が周りを取り巻いていく。
町の南西にパスクアル・アバフの丘へ行く道が伸びている。ここは、キチェ族の神聖なる祈りの場所。丘の頂上に聖壇があり、神聖な火が燃やされている。家族単位で祈祷師に金を払い生贄の鶏や鳩を生きたまま千切って火に投げ込むという。この日は、生き物を投げ込む人はいなかった。 メキシコは勿論、グアテマラも携帯が多く普及している。店をやっているインディオのほとんどが持っている。訊いてみるとプリペイド式がほとんど。強盗、ひったくりが多いので当然なのかもしれない。もっぱら会話が中心で、メールを打つ人はあまり見かけない。突然、バスの中で大声で話し始める人がいたりする。
  パナハッチェル  チチカステナンゴ→パナハッチェル 20Q 1時間半 
   Panajachel                ホテルガルシア 40Q Single シャワー、トイレ共同 部屋は新しくきれい。湯も満足。
アティトラン湖とその向こうにはいくつもきれいな二等辺三角形の火山が見えて実に美しい。街には、ホテルは勿論、旅行会社、レストラン、土産物屋が連なり、治安も良い。ここからボートで対岸の町へ行き長期滞在する人も多い。しかし、物価も高く、パナハッチェルは、グアテマラじゃないなぁ・・・ 中米では、学校の送り迎えに保護者が付くのが一般的だ。こんな巨体のお母さんが付いていれば安全間違いなし!観光客が多い街では、ローカルバスとは別にツーリスト専用バスが運行されていて、フルになる事も多い。乗り継ぎが多少面倒でもローカルならかなり安い上、観光客を狙ったバス強盗に合う確率が下がる。
  アンティグア   パナハッチェル→アンティグア 35Q 2時間半
   Antigua                 ペンション田代 ドミ 2泊以上40Q 旅の情報多
                         中米でハードな旅をしてくると、この町でほっとし、長居をしたくなるのは十分理解できる。市場では、
                         新鮮な食材が手に入り、旅の仲間達とシェアするも良し。屋台で手軽につまんで食べ歩くのもまた楽しい。
                         それぞれの旅には、それぞれの経験があり情報交換は常に新鮮だ。そして、思わぬ出会いをする事もある。
                         パナハッチェルで会い、アンティグアでは一緒に泊まったカナダ在住のKおりさんとの出会いがそうだ。
                         会うなり、一切の垣根を持たず本音で長い時間話をした。歳も違い、一見共通点があるようには思えない。    
                         すらっと背が高く語学も堪能、素のままでホントに美しい素敵なKおりさんはまた若いのに古風な奥ゆかしさ
                         を合わせ持っている素晴らしい女性だ。
これくらい街に情緒があって美しいと世界遺産が納得できる。街の南側は、いくつもの火山に囲まれ、実際過去には何回か壊滅的な被害に遭ってきている。街の道路には石畳が敷かれ歩きにくいがとても風情がある。朝、焼きたてのパンを買ってきて、スーパーで買ったミルクを沸かすだけでほっとする美味しい嬉しさを味わえる。 街の北の端からは、十字架の丘へ上がれる。ここへは、ボランティアのツアーがあって治安上それが望ましいと云われているが、最近はポリスが常駐していてそれほど問題ないと思われる。ここからアンティグアの町が一望できる。富士山より10メーターばかり低いまるで富士山のようなアグア火山が正面だ。
  パカヤ火山   2550メーターの活火山
   Pacaya              ツアー 50Q or US$5 入山料 40Q 午前、午後2回催行。午後ツアーは溶岩の流れが赤くくっきりと見える。
 アンティグア、中央公園のカテドラル前からミニバスで出発。2時間ほど掛かって、登山口に到着。入山料を村に払い、村のガイドと急な坂道を
 上がりしばらく森の中を歩く。タクシータクシーと言って、馬を引いた村人が追いかけてくる。せっかくのトレッキングなのに馬なんかに乗ったら
 もったいない!!が、乗る人もいる・・・驚いた事にトレッキングを止めてしまう若い女性ツアー客が二人いた。また、村の子供達が生木で作った
 杖を売るためずっと付いてくる。今要らなくても、途中で欲しくなるかもしれないからと。
 途中、アグア火山の壮大な姿が、そのすそ野まで見渡せる。眼下には、グアテマラ・シティーとアンティグアも手に取るように見える。
 パカヤ火山の火口から流れ出た溶岩は山に這いつく大蛇のようだ。風は冷たいが、溶岩の熱で顔が熱くなる。真っ赤に焼けた溶岩をつつく
 所まで行く事ができるが、靴のゴム底が解けないように気を付けないといけない。よく考えてみれば、かなり危ない事を平気でやらせてくれる
 ツアーだが、全て自己責任だ。試しに、持ってきたパンを手前に落ちてきた溶岩で焼いてみた。こんがり美味しく焼けて羨ましがられた。
 パカヤで満足のトレッキングを楽しんで帰ってくると、アンティグアは断水していた!!!全身、埃で大変な状態なのに・・・呆然としてしまったが、
 気を取り直して、タラタラの水で足を洗い歯を磨いてそっと寝てしまう・・・
  キリグア  アンティグア→キリグア 120Q  グアテマラ・シティーで乗り換え。一時間後にMorales行きに乗継ぎ。
    Quirigua      Hotel Royal 40Q Single 水シャワー、トイレ共同 牢獄のような暗い部屋 夕食を用意したがったが断り、湯を貰って
                                              村で買ったカップラーメンを食べた。自転車おじさんのバナナ5本1Q。
 キリグア村は、幹線道路からちょっと入ったところ。幹線道路沿いにレストランが数件ある。村には、食料品のちいさなメルカドとホテルが3軒。
 うち一軒は日本人経営。 ポーサダデキリグア 村と村をつなぐミニバスが走っているが本数は少ない。キリグア遺跡へも行く。
 キリグア 80Q *グアテマラに限らず、中米全般的に観光関係は急速に値上げしている。
 キリグア遺跡へは2キロと聞いたので歩いたが、4、5キロはあった。村を出るとキリグアまで新しい舗装道路になる。両脇はデルモンテ社の
 広大なバナナ畑。っと云う事は、キリグアの大半はバナナ畑になってしまったという事だ。まぁ、バナナ畑なら逆に未発掘部分は温存されて
 いる可能性が高い。炎天下、村人の自転車が通るだけ。どうせ一本道なのだからと、バナナ畑を見ながら歩いた。村のホテルから遺跡入り口
 までは1時間掛かった。早朝、一番で遺跡に着いた。ちょっと日陰に行くと蚊に刺されるが、鳥がたくさんいてうるさいほど鳴き声が飛び交う。
 キリグアの特徴は巨大なステラ。これらは解読がすすんでいて、ホンデュラスにあるコパンとの抗争なども明らかになっている。
  ティカル  キリグア→Morales→RioDulce→SantaElena 10Q 10Q 65Q
   Tikal                   ローカルのコレクティーボを乗継いだ。Moralesのターミナルは市場の中にあり、待ち時間に散策。
                         RioDulceは各地からの中継地点になっているので、Tikalへ行くツーリストが集まり食べ物屋などがある。
                         ものすごいオンボロバスが来た。ギアを入れ替える度に変な音がする。スピードが全然出ない。何回か、
                         停まってエンジンチェック・・・しかし、後わずかでサンタエレーナという所で何かの部品が大きな音と共に
                         外れて落ちた・・・
                     Hotel Clacico 80Q Single 湯シャワー、トイレ、エアコン、テレビ、コーヒー、ネット可
                         *観光客が多いフローレスではなく市場が近いサンタエレーナに泊まった。Hotel Clacicoは中級。
                          部屋は一番安くて200Qだが、80Qまで値下げしてきた。中はスーパーきれい、静か、便利で快適。
 ティカルへは、コレクティーボ(約20Q)がたくさんある。特に朝はティカル出勤のローカルが多いので本数多。しかし、フローレスからは往復150Q
 もする観光送迎が一般的になってしまっている。観光送迎は帰りの時間が指定されているのでゆっくり出来なくて落ち着かない。ティカル近くの村
 にも何軒か宿泊施設があり欧米系で賑わっている。
 Tikal 150Q *勿論、グアテマラ人用チケットははるかに安い。
 早朝のティカルは、朝靄がかかり動物の声があちこちから聞こえる。何といっても鳥が多く、昼間は姿を見せなくなるツカーンが飛び交っていたり。
 神殿のほとんどに上ることができる・・・しかし、観光客が上る事で遺跡の痛みが加速されているらしい。神殿の上からは、熱帯雨林の海が見渡せる。
 波間に浮かぶ他の神殿がいやに遠く感じられる。マヤ時代当時は、多くの一般人はこの景色を見ていない。神殿にはごく限られた人達しか上がれ
 なかったからだ。神官、貴族、そして王。その王は輿に担がれて上がったという。この急な階段を這って上がるのでさえ怖いのに〜! 
 5号神殿に上ろうと思って、その左手階段の下に来て怯まない人は少ないのではないだろうか。神殿の正面階段よりもはるかに急な木製階段が
 付いている。神殿の階段自体、足が竦む角度なのだ。それよりも急な階段の、狭い踊り場に這い上がる手前の数段はほとんど垂直で梯子状態に
 なっている。もし手すりから手を離したりすれば、間違いなく落ちるだろう。手すりを握りしめて神殿最上部に上がると、ジャングルに飲み込まれて
 わずかに頭部分だけが浮かぶ神殿が見える。それは、ティカルでしか見られない光景だ。狭いテラスの上では、皆、恐怖で壁にへばりついて
 しまう・・・メインのセントラル・アクロポリスを離れると、遺跡内を歩く人の数がぐっと減り、静かな森の中にはいろいろな鳥が観られる。ウッドペッカー
 は時々素っ頓狂な面持ちでこっちを見ながら、良く通る軽快な音を響かせていた。
                  
                                         

グアテマラ