ルクソール               カルナック神殿
                                         
    カイロ → ギザ → サッカーラ、ダフシュール、メンフィス → アスワン →
                アブ・シンベル → コム・オンボ、エドフ、エスナ → ☆☆☆ → デンデラ

  
                                                        
  ルクソールでは、古代エジプトにタイムスリップする事ができる。ルクソール神殿、カルナック神殿、ナイル川対岸の王家の谷など。
   これらは完全な形で残っている訳では無いが、往時の繁栄を計る巨大な神殿の柱を始め彫像、壁画などその規模は想像を
   超える大きさだ。古代だからといって、今より技術が遅れていたとはとても思えない。総重量数十トン、数百トンを越える石を自在に
   デザインし自在に扱った事実は、現代技術でも説明がつかないのだから。それに加えてのというより、前提としての精巧さは
   あのオベリスクをして、ただ台座に乗せてあるだけだという。決して安定して半永久的に立っている事が容易い形態とは思えないが
   完璧な接合面に吸い付くように乗っている技術は、果たして現在より遅れていると云えようか?

   ホテル Anglo Hotel トリプル 40£E (バスタブ付き、でも栓がない*100円ショップでシール状のストッパー持参ゆえOK)
                     *このホテルはとかく悪評。朝食は従業員が朝寝坊のため、すごく遅いので込みにしない方がいい。
   ルクソール神殿
     
  2本あったオベリスクの一本はパリに        ラムセス2世像          列柱廊
              
   アメンへテプ3世の中庭                       アル・アブ・ハッガージ・モスクが遺跡に
                                             食い込むように建てられている。
  
    カルナック神殿
   カルナック神殿へは、いつもセルビースで通った。セルビースは行き先を告げ、同方向なら乗せてくれる。市内は大体一律25ptだ。
    ルクソールの駅前辺りから、カルナック行きを待っていたがなかなか来ない。何代目かのセルビースに聞いたら、行くと言う。しかし、
    数人の乗客は不満気。どうやら、遠回りをしてくれたみたいだ。エジプトではこういう親切に何回も出会った。
    カルナック神殿前は、レストランや土産物屋で賑やかだ。ツアー客が何台ものバスを連ねてやってくる。しかし、一端広い神殿内に
    入るともう彼らには全然会わない。紛れて、日本語のガイド聞いちゃおうと思ったのだが。
カルナック神殿が歴史の彼方に消えてから、何年もの月日が経った。その間ナイルの増水や砂漠の砂の移動などで神殿は随分と石が崩されたりしたが、多くの巨大な柱はしっかりとそこに立っていた。そしてその柱には美しいレリーフとレリーフに施された色彩が鮮やかに残っていた。

  
砂に埋もれていた神殿は、ちょうど建設当時の建築方法でもあった。
砂を積み増しながら、柱上部までを建設していき、出来上がった段階で砂をどかしたと云われている。
高さ23メーター、134本もの巨大な石の柱を全て積み上げ、レリーフを施し、彩色するにはどれ程の労力が掛かった事だろうか・・・
カルナック神殿は、街からセルビースで僅かな距離
当時はルクソール神殿とは参道でつながっていた。

カルナック神殿の敷地面積は広い。歴代ファラオにより、各神殿がそれぞれ追加建築されていった。
神殿の外からずらっと並んだ羊のスフィンクス像
 
大列柱室に入った第一歩は、あまりに大きな石の柱に圧倒され、見るというより覆いかぶされそうになる。ルクソールの昼は高い気温で、ぐったりなのだが、ここでは高い柱の森に入ったように太陽の強烈な光からは守られる。柱が大きいというのは、容易に視界がさえぎられる事からも言う事ができる。ここでは、友達と待ち合わせても呼び合わないと会えないのだ。
柱の頂上部は遥か上方になる。そこには精密な彫刻に鮮やかな色彩が施されている 柱の太さは概ね同じになっているが、不思議な事に台になっている台石はそれぞれの高さがまちまちだ。ところが、遥か上方の屋根に渡してある石の部分では高さが寸分たがわずにピッタリ揃っているのである。
 
雨風にさらされずにあった場所には色が鮮やかに残っている。石の茶色を背景に濃い紅色と黄色が美しい。 神々は筋肉が豊かな健康美だ。その神々を表すブルーはエジプトでは好んで使われた色彩の一つ。
  神殿の横には聖なる池がある。光と音のショウはそこからスタートして、神殿内を移動しながら太古からのファラオの声を体感として聞くのだ。
神殿内、小部屋の見学はそこのカギを持つ係りのおじさんへのバクシーシ次第。 エジプト独特の壁画は、白地に部分的に前向きで、全体的には常に横向きの神々とファラオの図で成り立っている。
頭部が削られてしまっている、ラムセス3神像。
   KING'S VALLY
    王家の谷はイギリスからカイロに留学してきているディビット君と周った。彼はアラビア語が出来るので強ーい見方。自転車を
     置いて遺跡に入る際、地元の子供達がする自発的自転車見張り商売の駆け引きが堂に入ってる。ディビット君はフランス語も
     できるので、フランスからの団体にくっ付いて得たガイド説明を教えてくれた。お返しに日本の団体のガイドから聞こえた部分は
     教えたりしていたのだが、そのツアーに参加していた日本人女性に“私達はお金を払ってガイドしてもらっているんだから!
     (盗み聞きはやめて)”と云われてしまい、それをディビット君に伝えると、彼は日本人の狭量さに驚いたと云う。自分で旅を
     しない人は、助けたり助けられたり、異文化を共有する事を楽しんだりという素晴らしい宝も手にしないんだろうねって。
     こちらから渡せる取って置きの情報もあるのに・・・
     水とパンにチーズを挟んだけの遅めの昼食も、分け合うとホントに美味しかった。
   

   
 ナイル西岸最初に出会うのがメムノンの像   西岸を一緒に周ったディビット君  岩壁の前にハトシェプスト女王の葬祭殿
   
 テロの時には神殿2階部分から飛び降りた人も      確か、ラムセス9世の墓      トトメス3世の墓はちょっとした山登り
 
     写真を撮るなら、写真券を買う    King's Vallyでは軍用トラックをヒッチハイク   King'sVallyへの緩やかな登りはバイクが最高
                             中には機関銃が3台積み込まれていた。

   
         ラムセス3世葬祭殿      この神殿の柱に残る色彩は美しい       神殿内は保存状態の良い壁画とその
                                                            鮮やかな色彩が本当にみごとだ。
   
   ルクソールの街並み

イル川に面してはルクソール神殿、高級ホテル、ルクソール博物館、クルーズ乗船場などがある。しかし、ちょっと路地になるとそこには
ヤギが道一杯に歩いていた。王家の谷への移動にはバイクを選んだ。一日借りて75£E、貸しバイクというものではなく個人の持ち物を
借りた。エジプト全般的に言える事だが、交通マナーはない。3車線でも5台走っていることがあり、いつでもどこでも入ってくるし、出て行く。
要は進めと止まれがあるのみ。後は全て自己責任だ。一見良い道路でも、いきなり穴が開いている。景色を眺めていると、放り出されそうに
なるので、忙しい。

  
裏通りは砂が溜まっており、タイヤが滑る    街中の幼稚園、先生が観光客を呼び込み     団体客は接触を禁じられているという街頭の
                              幼児の写真を撮らせて稼いでいる。
       パピルス屋。気さくで楽しい人達なのに

                 
        ナイル川沿いの遊歩道、フルーカが並ぶ              夜のルクソール市内、夜風が涼しくて気持ち良い

       カイロ → ギザ → サッカーラ、ダフシュール、メンフィス → アスワン →
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