パナマと云えばパナマ運河。アメリカから返還されて9年。パナマ国家の大きな収入源になっている。しかし、地球環境問題はここにも影響している。
 森林の縮小などから水面が下がってしまう時期があり、船の積載を減らして対応しているらしい。それとは逆に、船は年々大型化され運河が手狭に
 なってきているという。今、カリブ海側で運河拡張工事が行われている。現在の可能最大幅32x293x喫水12メーターとか。拡張工事が完成すれば、
 49x366x15メーターになるらしい。因みに船の運河使用料金は少しづつ値上がりし、今は、最大規模の船で3千数百万円。通過に9時間程掛かるという。
 並走している列車からは、湖に浮かぶ大型タンカーのミスマッチな光景が見られる。
  ボケテ  Cahuita→Sixaola 1550C(310円) 
    Boquete       Panama国境 コスタリカ国境は簡単に抜けられたが、Panamaに入るにはまずツーリスト・カードを(US$5)買わされる。
                          パナマから出国する航空券がなければここから折り返しコスタリカへのバスチケットを強制的に買わされる。
                          連係プレーで、税関からすぐの所に隠れるようにバスチケットの小さなブースがある。因みに、このチケットは
                          後日、実際に使用するパナマシティーからコスタリカへのチケットを買い、払い戻ししようとしたが、散々
                          たらい回しにされ結局不可だった。(チケット代US$11は無駄金)
                          これは、以前はコスタリカで行われていた事だが、現在コスタリカでは無くなっている。
                    Sixaola→Changuinola  強制チケットの一悶着でなぜか無料
                    Changuinola→David US$8 このルートは風光明媚。しかし、落石多発で危険なのかも知れない。
                    David→Boquete US$2
                       Pension Marilos US$6.6  Single 湯シャワー、トイレ共同 *なぜか、トイレにペーパーを流していい??
                          *居心地優、オーナーはあまり商売に関心無い。飼われているオームが気まぐれで面白い。鳥かごから
                            好きに出入りしているが、別に飛び回るわけではなく内側にいるか外側にいるか・・・よくしゃべる。
ボケテには、長期滞在している欧米人が多い。景色がきれいで治安が良く、家が安く借りられる。物価も安くトロピカル・フルーツも豊富。周辺には、山歩きに良いトレッキング・コースがたくさんある。ビザは簡単に延長できる。隣のコスタリカに行って戻るだけでも新たに取得できる。 ボケテ産のコーヒーが過去3回世界一に選ばれている。その名前がなんと"Geisha"。ここでは、機械や農薬を使わず人の手によって実に丁寧にコーヒーが作られている。そうした高級品は100%輸出されてしまう。パナマ人がパナマで飲む事はできないそうだ。ネスカフェは虫食いの2級品以下だけで作られているのに高過ぎるとの事だった。
 エルバジェ  Boquete→David US$1.25 (同じバスなのに・・・)
                             David→SanCarlos行き US$10.9 幹線道路上で下ろされる →ミニバス ElValle US$1.25
                          Hostal Centro US$15 *湯シャワー、トイレ共同 (この辺りでは破格に安い) 町全体が断水。22時近くまで
                             オーナーからもらったバケツの水でなんとかやり過ごした。他にフランス人の熟年カップルがふた組、
                             お互い文句を言ってもの仕方がないねと簡単に妥協、納得。なにせ町全体なのだから・・・その夜、あろう
                             ことか台風のような大雨が降った。これで、断水は少しは改善されるのかも。             
エルバジェは、本当に素晴らしい所だ。谷間の町には、花が咲き乱れている。空気は澄み渡り、周りの山は実にくっきりとしている。金持ちの別荘街を歩いていると、小鳥が目の前を低空飛行して行く。見間違えた?かと思うような鮮やかな赤。濃いブルー、黄色。皆カップルで羨ましいほどの仲の良さだ。その豪華な別荘から住人が出てきた。人通りの中に紛れるとただの太ったおばさんだった。
ここには、黄金のカエルAtelopus zetequiがいる。それが、町外れのホテル、カンペストレで見せてもらえる。動きは緩慢で、ガリガリに痩せた感じだ。絶滅危惧種

珍しいのは、四角い木。カンペストレの裏の森を10分程奥へ入った所に5,6本ある。見事に四角い不思議な木で人工物ではなく自然に密林に生えたもの。
  パナマシテイー  ElValle→PanamaCity US$3.5
    PanamaCity            Hotel Rio de Janeiro US$15 Single 湯シャワー、トイレ付 *値切ってこの値段。場所はかなり悪いが便利。
                         *ホテルは、過剰なまでに押し込み強盗を警戒している。多分、何回もやられているんだと思う。
                           周辺は、旧市街続きのごちゃごちゃとした繁華街。手頃な安食堂がたくさんあり、スーバーも多い。
アメリカ橋パナマ運河への航路 パナマビエホから新市街を見たところ  クナ族の女性たちが歩いている   旧市街、昼間は人通りが多い
  ミラ・フローレス  5deMayo→Terminal US$0.25 →MiraFlores US$0.25 ターミナルのゲート US$0.05
                     MiraFlores US$8 *博物館、ショート・ムービー込
バスターミナルからLoopSaca行きバスでミラフローレス前で下車。大きなタンクが二つ並んでいる手前を道なりに行くと運河見学ビルが見えてくる。タンクは運河を稼働させるための発電用オイルが貯蔵されているんだと思う。運河見学テラスビル兼博物館までは10分位。ビルは、4階建てで屋上からは運河の見晴らしが良い。ビルにはレストランと博物館が併設されている。一階では、運河建設の歴史フィルムが観られる。運河は、24時間稼働しているのだとか。その日、20分程待つと韓国籍タンカーが運河に入ってきた。ドック毎に2段階に亘って船が上げられ、水路へと出て行った。また、水路からは小型クルーザー他3隻が一度に運河に入り2段階を経て太平洋側へ出て行った。次の船が運河に入るのは、2時間後だとアナウンスしていた。その間、市内観光のバスがたくさんのツアー客を乗せてやってくる。でも、彼らはいいとこ30分くらいしかここにはいない。全く、船の通行がない、静かな運河だけを見て帰ることになる・・・運河に船が来ない間、ペリカンが飛んできて運河に浮かんで遊んだりしている。
  コロン  5deMayo→TerminalUS$0.25→Colon US$2.5 列車Colon→PanamaCity US$22 17:15発
中米一治安が悪いと云われるコロン。表通りを昼間歩く分には警官も多くそれ程の危険はないと思われる。しかし、人が少なかったらどんなに明るくても多少先に人が見えていたとしてもひったくりが襲ってくる。バスターミナルから鉄道駅の間のホンのわずかな距離は貧民アパートに面していて危険。若者にさえ仕事が無く、悲惨な貧しさが悲しい。 パナマ鉄道が運河沿いにパナマシティーとコロンを結んでいる。主に、コロンにオフィースがある高級ビジネスマンの通勤用。コロン駅へは全員が送迎車使用。花金のコロン発はサロンと化し、パナマに着いてもグラス片手に談笑を続ける。湖を航行する大型船等が眺められるとの事だったが、密林の中を走る時間も長く結構速いので思った程は観られなかった。
  ポルトベーロ  ColonTerminal⇔Portobelo 片道US$1.4
ポルトベーロは新大陸時代の港町で世界遺産。コロンから東へ1時間半。バスは小さな町や村を結びながら美しい海岸沿いを走る。ポルトベーロの博物館前では高校生によるジャズ演奏会が開かれていた。年頃の女子高生達は、おしゃれにも念を入れて初々しくもとても華やか。 インカなど南米各地から集められてきた大量の黄金や財宝がここからスペインに送られた。しかし、それゆえ海賊に狙われる事も多かった。堅牢な要塞が築かれていたにもかかわらず、1668年大海賊モーガンによって街を破壊され略奪され尽くされた。ディーズニーランドの“カリブの海賊”はここをモデルにしたらしい。
             
ElValle

パナマ

 通貨→US$ *コインに限りUS$と共にPanamaデザインもある