Bayon 

 
 3キロ四方のアンコール・トム遺跡群の
 中心にバイヨンがある。
 その特徴ある観世音菩薩は塔の
 四面で微笑んでいる。
 約50あまりの菩薩面のやはり全ては
 面立ちが異なっている。
 
 



             
アンコールトム   アンコール・トム

  3キロ四方の城壁で囲まれたアンコール・トムにはバイヨンを
  中心にバプーオン寺院、王宮、プリア・バリライ、象のテラス、
  プリア・ピトゥ、北クリオン、南クリオンなどの遺跡がある。

  この辺一体は熱帯の大木に囲まれ、緑がムンムンしている。
  夕方になると、南大門先の木々には猿が一斉に集まり、
  観光客から菓子や果物を貰っている。


   バイヨン
 
 いきなり来訪者を迎える南大門の菩薩面に驚かされた。
   何度、写真で見ていても、本物のインパクトは強烈だった。
   初めてここを訪れた古人の驚きはどのようであったろう。
   
   南大門を入り、木々の間を抜けるとバイヨンが目の前に
   現れる。アンコール・ワットと違って、バイヨンの入り口は
   東を向いている。宗教的に向きにはこだわらないのだろうか。

南大門前、濠に渡した通路の両側にはナーガを引く神々と阿修羅像が、壮観に並び出迎えてくれる。

濠の後ろにはアンコール・トムを囲む周囲12キロの高い塀がある。その台座は何段にも重ねられた様に模様が付いている。

    夕日を見に、小高い丘の上の寺院プノン・バケンへ登る客を運ぶ象たち    ナーガ像の中に埋め込まれている鉄棒         

バイヨンの壁面はクメール人達の日常が浮き彫りにされている。かつてトンレサップ湖にはたくさん鰐もいた。

バイヨンは第二回廊まであるが、回廊の屋根は落ちてしまっている。遺跡内の仏像には常に線香が手向けられている。
しかし、観光客に線香を渡し(何故か3本)、相手が受け取れば金を要求し商売にしている老人達は皆頭を丸めている。


往時、隣国との戦争で破壊されてしまった部分が多いが、美しいデバダーなどは多く残っている。

高い文化とその繁栄は、またチャンバ軍などとの戦争の明け暮れでもあった。

バイヨンの観世音菩薩は圧巻である。13の塔四面全てに合計52の面が穏やかな表情で微笑んでいた。

晴れ、曇り、雨、朝、昼、夕方などで、その表情は微妙に変化する。

バイヨンもアンコール・ワットと同じように中心へ行くほど高くなり、中心塔の周りはテラスになっている。
ここからは、観世音菩薩の顔を目の前にする事ができる。
         バフーオン寺院
     バフーオン寺院へは空中参道と呼ばれる高さ2メーター、長さ200メーター、の円柱列上に作られた参道を渡っていく。
            
     寺院はピラミッド型で3層になっているが、長い時間を掛けて修復が行われている。

王宮内
かつては、どれ程豪華な宮殿が構えていたことか・・・全く想像が及ばない廃墟になってしまっているが、唯一王宮を
囲む城壁は堅牢な姿を残している。


      ピミアナカス寺院は急な階段が一気に        プリア・パリライ寺院              王宮を取り囲む城壁の門は4つある         
寺院の最高部まで続いている                                                                 
    

      土産物屋も午後は昼寝をしてしまう       王宮内、男池と言われる沐浴場  遺跡の大敵はものすごい生命力で成長する大木                                                

王宮の正面は威厳あるテラスが構えている